種子島

宇宙の神秘を感じる世界一美しいロケット発射場

種子島は九州の鹿児島県に属し、大隅諸島を構成する島の一つです。面積は444.3km2で、奄美大島、屋久島に次いで3番目に大きい島です。鉄砲伝来の地として広く知られている種子島ですが、島の東南端には、我が国唯一の実用衛星打ち上げ基地「種子島宇宙センター」があるため、日本で一番宇宙に近い島とも呼ばれています。

小さな島から大きな宇宙へ向けて

青い海と白い砂浜に囲まれ、世界一美しいと言われる鹿児島県・種子島のロケット発射場「種子島宇宙センター」。日本の宇宙開発における人工衛星打ち上げの中心地です。敷地の総面積は約970万m2で、東京ドーム約200個分になります。種子島宇宙センター内にある展示施設、宇宙科学技術館では「大型ロケット発射場を望む展望所」「ロケットガレージ」「総合指令棟」などを見学することが可能です。宇宙への夢とロマンが広がる旅に飛び立ってみてください。

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誰もが知ってる鉄砲伝来の地

鉄砲伝来とは、16世紀にヨーロッパから東アジアへ火縄銃が日本に伝来した事件のことを言います。日本に初めて鉄砲が伝来したのが種子島と言われています。火縄銃のほかに製造技術や射撃法なども伝わりました。現在では種子島に鉄砲が伝来したことを記念して行われる、種子島鉄砲まつりが毎年行われ、種子島は鉄砲伝来の地として広く知られるようになりました。

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古くから受け継がれてきた種子島最古の神社「宝満神社」

南種子町茎永松原山にある種子島最古の神社。ロケットの打ち上げ時には、関係者が参拝にやってくるところです。祭神の「玉依姫」が、お米の原種である赤米を持参したことで、種子島が日本一収穫の早い米どころと言われるようになりました。宝満神社には人の手が入らない種子島最大の池「宝満の池」という聖域があります。神々しい雰囲気をかもし出すこの池には様々な伝説が残されているそうですよ。

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種子島最大の海蝕洞窟「千座の岩屋」

日本の鹿児島県南種子町にある洞窟、千座の岩屋(ちくらのいわや)。種子島の東海岸は、太平洋の荒波に洗われてできた海蝕岩がよく見られます。なかでも波に浸食された奇岩の広がる浜田海浜一帯にある「千座の岩屋」は、種子島最大の海蝕洞窟で、中には千人が座れるとも言い伝えられています。洞窟に入れるのは干潮時のみで、自然が作り上げた岩のオブジェの美しさは幻想的な雰囲気を漂わせています。

良縁叶う、海に浮かぶ「雌龍岩」と「雄龍岩」

海に向かって角が2つある左側が雌龍岩、右側が雄龍岩と呼ばれている夫婦岩は、岩と岩が縄で結ばれています。ここには種子島誕生の伝説があります。昔、天に龍が住む世界があり岩や土を作る雄龍と、草花を作るのが得意な雌龍が「人間の住める緑の美しい島を作って欲しい」と神様に命じられました。2匹の龍は力を合わせて島を作り、神様からもらった人間の種子を撒いて、その島を「種子島」と名付けました。その後も2匹は龍の世界には戻らず、大きな岩になり種子島の人々を見守り続けたそうです。そんな不思議な神話を連想させる神秘的な風景に遭遇できるかもしれません。

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