JALのスタッフたちによる「JAL自転車部」のメンバーが
日本の各地を自転車で訪れ、
ニッポンのいいところをサイクリングでご紹介。
車や徒歩では味わえない風を感じる爽快な旅を
あなたも味わってみては?
今回ご紹介するのは
日本一の「おんせん県」は、海あり山ありの絶好の
サイクリング県でもあるのです。
そして旅には欠かせない、グルメや温泉は言わずもがな。
今回は、たくさんのコースのなかから、
おすすめの2コースをご紹介します。
大分空港から始まるサイクリングジャーニーをどうぞ!
Course 01
大分の玄関口・大分空港のある
国東(くにさき)半島をぐるっとめぐるコース。
年間を通じて雨量が少なく、アップダウンもそれほどないので、
ビギナーサイクリストにもおすすめのコースだ。
漁村の風景や自然あふれるスポットなどを横目に、
心地いい海風が吹き抜ける海岸沿いを疾走したい。
No. 01
空港を出てすぐのところにあるのが「サイクル・ハブ」。ゆったりスペースのサイクリスト専用更衣室とメンテナンススペース、屋根付きのバイクラックがあり、着替えや組み立てがとてもスムーズにいく。ターミナルビルの総合案内ではフロアポンプや自転車工具のレンタルも。
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No. 02
「道の駅くにさき」内にある国東市サイクリングターミナルが旅の起点。サイクリングコースの情報や周辺の観光スポットが載ったパンフレットも充実していて、情報収集にも便利だ。地元で水揚げされた魚介類を味わえるレストランなどもある。
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No. 03
羽田海岸リンリンパークを過ぎると国道と分岐し、直線が続く自転車専用道路へ。右手に美しい羽田海岸を望みながら疾走できる。晴れた日には遠く四国や本州まで見渡せるのだそう。
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No. 04
羽田海岸から国道に戻り、ランチは食事処「松風」さんで。名産の地ダコ「くにさき姫だこ」とタコのつみれがのった「たこちゃんぽん」はタコ以外にもアサリや野菜がたっぷりの具だくさんな一品。ピリ辛、激辛と辛さも選べる。汗と一緒に流れた塩分チャージにいかが?
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No. 05
羽田海岸沿いをしばらく進むと、小さな漁港の上をまたぐように架かる江尻橋を通過する。視界に飛び込んでくるのは、空と海だけ。それと先を行く仲間たちのみ。この場を走った者のみに与えられる贅沢なひと時だ。
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No. 06
国東半島北端の岬で、鼻のように突き出ているから長崎“鼻”。先端に立つ灯台付近からの眺めは、ここまでの疲れを吹き飛ばしてくれる見事な景観だ。長崎鼻は花スポットとしても有名で菜の花やヒマワリなど、季節の花々が広大な敷地に咲き誇るそう。長崎鼻リゾートキャンプ場はサイクル・ハブにもなっている。
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No. 07
たどり着いた真玉海岸は「日本の夕陽百選」選定の海岸。半島の西にあり、大分県で唯一、水平線に沈む夕日を望めるスポットだ。干潮時にも海水が引ききらず干潟状になるため、そこに夕日が反射して幻想的でロマンチックな光景が広がる。心地いい疲労感を夕日が癒してくれる。
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Course 02
大分県と熊本県にまたがる山岳道路で、
沿線には大分を代表する有名温泉や牧場、
そしてくじゅう連山や阿蘇山をはじめとした美しい山々が連なる。
軽快なアップダウンも楽しめ、
見どころも満載の九州屈指のサイクリングルートだ。
阿蘇くじゅう国立公園にあり、くじゅう連山の登山口でもある長者原。九州最高峰の中岳など「九州の屋根」と称される山々をバックに草原地帯を貫く直線を快走できる、やまなみハイウェイのハイライトともいえるスポットだ。ラムサール条約に登録された湿地「タデ原湿原」や温泉など立ち寄りスポットも数多い。
No. 02
由布院盆地を見下ろすようなつづら折りを一気に上がる。途中にある狭霧台からも温泉街の街並み広がる盆地を一望することができる。美しい円錐形で「豊後富士」とも称される由布岳は由布院のシンボル。壮大な由布岳に見守られながらのライディングを楽しもう。
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No. 03
由布院と別府のちょうど中間に位置する城島高原付近は長い長いダウンヒル。その距離は約17.5km続く。木々が茂る下りを快適に走れるが、スピードの出しすぎには注意したい。城島高原にはアトラクションが豊富な「城島高原パーク」もある。
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No. 04
源泉数、湧出量ともに日本一の別府温泉。温泉街を象徴する景色が鉄輪地区の湯けむり群。もくもくと噴き出す湯けむりを少し離れた高台から展望できる人気スポットで、夜景が美しいことでも知られる。空港へ向かう前に「地獄めぐり」も楽しもう。
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No. 05
空港ロビーの目の前には、別府温泉から輸送した源泉を掛け流す足湯が設置され、大分ライドの締めくくりにぴったり。疲労の溜まった脚を優しく温めてくれる「おんせん県おおいた」の心意気に感謝。
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Spot
Spot No. 01
映画の世界に迷い込んでしまったかのような、昭和30年代をイメージしたレトロな商店街が総延長約550mにわたって続く。江戸時代から流通・交通の要衝だった豊後高田の歴史を垣間見ることができる。食べ歩きできる名物コロッケの店や老舗洋食店、古めかしい雑貨店など、あちこちに点在する“昭和感”を探すのが楽しい。
住所:大分県豊後高田市新町989-1Spot No. 02
全国に約4万もあるという「八幡神社」の総本宮で「宇佐八幡」の呼び名で知られる。三殿からなる本殿は「八幡造り」という特徴ある建築様式で国宝に指定されているほか、パワースポットとして名高い樹齢800年のご神木など見どころ満点。参道では名物「ねぎ焼き」を。なお、参拝作法は二拝四拍手一拝となる。
住所:大分県宇佐市大字南宇佐2859Spot No. 03
「たしぶのしょう」と読む。豊後高田市小崎地区にあり、独特な曲線を描いたような区割りの水田風景が広がる。その区割りは中世の頃から変わらないままだという。かつては宇佐神宮の重要な荘園だった。国の重要文化的景観にして世界農業遺産に認定された国東半島宇佐地域を代表するビュースポットになっている。
住所:大分県豊後高田市田染小崎2596Spot No. 04
杵築城から延びる商人の町と呼ばれる通りを北台、南台の2つの高台にある武家町が挟み込む珍しい景観が特徴。「サンドイッチ城下町」とも称され、各所にある高台から商人の町へと下る坂道がフォトスポットになっている。白壁の続く武家屋敷群など、江戸時代の面影を色濃く残す城下町だ。
住所:大分県杵築市大字杵築665-172(杵築市観光協会)