東京都の約3分の1と決して大きくはない島国・シンガポール。西洋と東洋が交錯した歴史は、多様な文化を育んできました。植民地時代や戦争時代の面影を残す傍ら、世界の貿易や金融、経済の中枢にふさわしい景観も訪れる人々を惹きつけます。

座席に着いた瞬間から旅が始まりました。期待感が募っていきます。ふと顔を上げると、キャビンアテンダントの柔和な笑顔が。楽しみにしていた機内食。料理コンペティションで選ばれた若きシェフたちが監修したメニューです^*。

• *プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスでご提供。

ウォーターフロントに臨む、複数のエリアで構成されています。目を引いたのは"ベイ・サウス・ガーデン"。巨木を模した垂直庭園"スーパーツリー"は、まるで空中を散歩しているかのよう。

夜ごはんに訪れたのは、シンガポールの日常の暮らしに触れられるというホーカーズ。巨大なフードコートの趣で、チキンライスなどのローカルフードがリーズナブルに味わえます。現地の人々の屈託のない笑顔が溢れていました。

雑貨や食材などが活気よく売られているチャイナタウンの中心をやや離れて、西部を走る静かな通りへ。ローカル感満載の食堂があるかと思えば、スタイリッシュなカフェがその隣に…。人々を惹きつけているエリアです。

極彩色の屋根と壁が午後の青空に映える、リトル・インディア。新旧の魅力がミックスしたエキゾチックなストリートには、スパイスやジュエリー、生花などのショップが肩を寄せ合うように並んでいました。

この近未来的な建物を知らない人はいないでしょう。現在のシンガポールの象徴的存在であるマリーナベイ・サンズ。3つの棟に冠する世界最大級のインフィニティプールは、やはり目に焼き付けておきたいもの。

「街の景色が変わって見える」と教えられ、気になっていたリバークルーズ。実はこの姿は、昔シンガポール川で荷物を運搬するのが役目だった“バムボート”を模しているのだとか。通常の移動や観光では決して体験できないローアングル。

リトル・インディアの鮮やかな原色とは異なり、柔らかな印象のパステル調。ジョー・チャット／カトンは、中華系やマレー、インドネシア系にルーツを持つプラナカンの集落から発展した通り。フォトジェニックな姿がキュート。

行程を無事に終えて空港へ。後ろ髪を引かれるような寂しさに襲われますが、それはこの旅がとても充実していたから。座席はシートピッチも広く、足を伸ばせてゆったりと過ごすことが出来ました。その快適さにあっという間に夢の中へ。