北大東島

深海に囲まれた、絶海の孤島

大東諸島は約4800万年前、現在のニューギニア諸島付近で火山島として誕生しました。約4800万年の長い時を経て、南半球赤道直下からやってきた北大東島。沖縄の最東端にあるため、北大東島からは沖縄でもっとも早く朝日が昇り、はるか東にある島という意味をこめて「うふあがり島」とも呼ばれています。また、北大東島は断崖絶壁である上に絶海の孤島であるため、1820年から1885年までは船を停泊することが難しく、なかなか上陸のできない島でした。今では有人島として開拓されていますが、昔は島の存在を確認できても中には入れない伝説の島だったのです。

西港に残る燐鉱石(りんこうせき)の貯蔵庫跡「燐鉱石貯蔵庫跡」

燐鉱石の採掘現場から港までの運搬用として使用されていたレールを今も見ることができます。南大東島ではさとうきび作が中心だったのに対し、北大東島では燐鉱石採掘事業が主に行われ、1976年まで続けられていました。当時は島の外から稼ぎに来る人々で賑わっていたそうです。今はもう燐鉱石採掘は行われていませんが、当時の島の活気を感じ取れる雰囲気のある場所です。

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「沖縄県の最東端を示す記念碑」で誰よりも早い朝を

北大東島空港の滑走路の先にあるため、立ち入ることができない沖縄最東端の「真黒岬」に代わって新たに建設された沖縄県の最東端を示す記念碑。島の周りは全て断崖絶壁で、深い海に囲まれた島が沖縄県最東端の北大東島です。沖縄で一番早く太陽が昇る場所で、 大海原から太陽が昇る姿を見ると自然の大きさを実感できます。

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都会の喧騒を忘れられる散歩道、北大東の「シュガーロード」

さとうきび畑が続く景観を楽しみながらシュガーロードを島散歩。島全体の人口は600人ほどしかいないため、島人同士がすれ違うと挨拶を交わす和やかな場面もみられます。実は主に八丈島の人たちが移住してるため、琉球・大和どちらでもない独特の文化が感じることができます。

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島への上陸はクレーンで

両島の住民にとっても重要な交通・流通インフラである貨客船の乗り場。断崖絶壁に囲まれた北大東に停泊するのが困難なため、クレーンで吊り上げられて船を乗降しなければなりません。海面から十数mの高さまで吊り上げられ、真下に見えるのは濃紺の海。北大東島ならではの荒々しい景観を楽しむことができます。

釣りのメッカ、大東諸島

大東諸島は、釣り人の間では「釣りのメッカ」と呼ばれています。北大東島と南大東島では、普段釣ることができないような大物魚や珍しい魚が釣れるそうです。また、漁港からマグロが釣れてしまうような不思議な島でもあります。大東諸島はビーチがなく、沖から深い海に囲まれているため、船を出さないと釣れない魚が沖で釣れてしまうのですね。一度は釣りに挑戦してみるのも良いのかもしれません。

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